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初夏へ向かう日々の緑やっと肌寒さが和らぎ、本格的に初夏へと空気が移ろっていくような、そんな陽気ですね。お久しぶりです。

さて、昨日4月28日に小学校からの幼馴染三人で活動しているトリオ、「トリオ・カルディア」として、日本放送主催のラジオパークに出演して参りました。垣花正さん、那須恵理子さん、森永卓郎さん、紅晴美さん、三浦祐太朗さん、そしてせんとくんと日比谷公園の特設ステージにて共演させて頂いたのですが、テレビやラジオで拝見、拝聴している方々とまさか同じ舞台に立てるなんてなんだか夢のようといいますか、現実味がないようであっという間に過ぎてしまいました。

わたしたちが今回出演させていただけるきっかけになったのは、6月に奈良で開催されるムジークフェストならに参加、演奏させていただける運びとなって、そのPRにとせんとくんとラジオパークに出演させていただく流れになりました。
前日までは実感がなくてあんまり緊張していなかったのですが、本番当日の朝、ムジークフェストならについての質疑応答があると知りまして急に緊張が高まりあたふた笑
もともと喋るのは苦手ではなく、ライブなどでもだいぶん慣れてきていたので、久方ぶりにMCでわたわたしました(>_<)でも垣花さんはじめ、出演の方々の暖かい雰囲気に包まれて無事にイベントを終えることができ、本当に感謝しています。こんなに貴重な体験をさせていただけて贅沢だなあと幸せを噛み締めながら昨晩は眠りにつきました。共演してくださった方々、日本放送はじめイベントスタッフの方々、ご来場くださった方々、そしてトリオカルディアの二人、どうも有難う御座いました!

はたと現実に目を向ければ学校のおおきな本番まで二週間程になってて、どうしよう!!と急に青ざめております。最近トリオの活動に対しての時間の割き方が大きくなってきて、まずいなあと感じながらも、例えばデザインしたジャケットを気に入ってもらえたり、作った曲なんかを音に出して貰えたりするととても嬉しくて、もっと頑張って二人の力になりたいなあと柄にもなく思ってしまうのです。
わたしは割りと面倒臭がりで、いい加減なところも多く、薄情だし迷惑を多々かけるのでもしもわたしがわたしのようなひとと対峙したらきっと友達にはなりたくないといつもいつも思うんです。

でも、そんなわたしと辛抱強く付き合ってくれる方々っていらっしゃって、本当にそういう方々には感謝の気持ちでいっぱいです。ことトリオの二人は一緒にいる時間が長いので、負担を沢山かけているのですが嫌な顔をせずにわたしと付き合ってくれていて、本当に有難い限りです。

少しずつできる事を増やして、少しずつ大人の振る舞いや考え方を学んで、少しずつ思いやるという心を育たせていけたら、それでいまよりもう少しでもまともな人間になれたら、と思いながら日々失敗と反省を繰り返しておりますので、どうぞこれからも遠くからでも見守ってくだされば幸いです。

桜はもとより花街道も散ってしまいました。こでまりが可愛らしく新緑の中に白い笑顔を覗かせ、ハナニラは駅までの道のりを楽しくさせてくれます。さるすべりの肌はよりみずみずしく、野草もぐんと若々しい活気に満ちてきました。

わたしも植物たちのように、夏へと向かう説明し難い命の勢いや憧れを身体中に含んで、一日一日を生きていきたいと願っています。

写真は先日のラジオパークin日比谷公園にて、森永卓郎さん、紅晴美さん、せんとくん、わたしたちトリオカルディア。
2013/04/28(日) 23:54 UNARRANGEMENT PERMALINK
変わっていったものと花冷えといって相違ない、むしろ冬に立ち返ってしまったような気温がここ数日続いておりますが、みなさま体調など崩されていませんか?
わたしはといいますと、すっかり服装も冬へ逆戻り。最後の奇襲をかけてきた冬将軍に早々と白旗をあげている次第です^^;本当に寒いのは苦手!

さてしかし、季節が春というのは間違いなく、オオイヌノフグリが地面に青い電球を灯し始めたと思ったら桜は重たそうに満開の花たちを抱きかかえておりますし、こぶしはまた大胆に散っていきました。桃はマゼンタ色の花弁をいっぱいにつけて空に差し色を加え、馬酔木やユキヤナギはわたしの行く道を白い花で明るくしてくれます。せっかちなハナカイドウや山吹はちらちらとその顔を覗かせていますし、菫も近所の川べりでたおやかにその細い茎を風に揺らしております。

こうして花の名前を書いても書いても書ききれないのですから、本当に春は芽吹きの季節がなんだなあーって実感します^^

そんな芽吹きの季節、なんだかぼんやりと眠くなったりしませんか?春眠暁を覚えず、と申しますがわたしも例に洩れず、なんだか常にぼんやりと眠い感じです^^;

そんなぼんやりのメーターが振り切れたのか、先日カルディアのライブの日に階段から盛大に落ちました。幼少期のわたしはかなり活発で生傷の絶えない子どもでして、その頃に階段落ちも二度ほど経験していたのですが、まさか十余年の月日を経て再び階段落ちを体験するとは思っていませんでした。
幸いにも腕や指に大きな怪我はなく、両足だけにとどまってくれたので良かったですが、大人になってからの怪我は本当に怖いのでどうぞみなさまもお気をつけくださいね。

そう、先日のクインテットの演奏会にお越し下さいました方々、本当に有難う御座いました。遠方からお越し下さった方、急遽来てくださった方、前々からご予約頂いた方、有難う御座います。お陰様でなんとか終えられ、オンスローにしてもピアソラにしても、わたしにとってとても勉強になりました。本番までの辛い道のりが長々とあって、辞めたいだの出来ないだの思っても、終わって見たらまたなにかの形で演奏会が出来たら良いなと思ってしまうのは、音楽の魔力と音楽家の悪癖なのでしょうか^^;笑 ひとにご迷惑をかけないようにそういったことが出来るよう、もっと色々なことを勉強したり経験したいものですね。

明日から4月になります。4月からはどんな生活が待っているんだろう。繰り返しのようでいて毎日新しいなんて、なんだか不思議ですね。毎年桜は咲いても、もう二度と今年咲いているこの桜の花には会えないのだと思うと、花冷えのおかげでなかなか散らないことに感謝をしたくなるのでした。
写真はカデンツァライブ終了後、頂き物と共に。
2013/03/31(日) 00:11 UNARRANGEMENT PERMALINK
3/23 ピアソラ祭り最早祭りです。
いよいよ押し迫った23日、恵比寿アートカフェフレンズでのコンサート。
今回はバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、ピアノといままでわたしが経験したことのない編成でのコンサートで、それだけでも刺激的なのですがプログラムがまたかなり挑戦的です。
前半はドがつくクラシックで、ロマン派只中の美しい旋律と分厚い和音で、すべてのパートには勿論ですが殊更コントラバスやバイオリンにヴィルトゥオーゾ的なパッセージが目立ちます。
思い出すのは長崎で弾いた8重奏。あの最終楽章も大変だったけど、今回のはその比ではありません。作曲家がバイオリンの構造をあまり理解していないせいでしょう、音型がとにかく弾きにくく、譜読みがとても大変です。自分で弾きたいと言っておきながら後悔しております。^^;
でもこの曲、チェロとの掛け合いがわりとあったり、チェロのメロディが美しいのでどうしても弾きたかったというのが本音です。チェロってやっぱり素敵な楽器ですよね。弾いている姿もとても素敵だし、音も暖かくあれば厳しくもあり、バイオリンより音色の幅があるように感じます。
チェロみたいな音がだせるようになれればいいなあ。

そしてコンサートの後半はオールピアソラという大変にパニック極まる内容となっています。カルディアのライブにきて下さっている方には馴染みがあるでしょうが、「Esqualo」、サメも弾きます。しかもこの大きな編成で!ベースが入るとぐっと重厚感が増して、更にタンゴの色が強まります。また新しいサメの響きを聴きにきて頂けたら嬉しいな。
ピアソラの代表曲であるブエノスアイレスの冬なども予定していますが、本当にピアソラって雰囲気をだすにも、譜読みも一苦労ですね。一度アルゼンチンにでも足を運べば、少しはなにかわかるのかな。いずれにせよ、どこか異国にふらりといってみたいです。一日ずつで充分なので、石畳を歩いたり、古城を探検したり、古い森と接したり、洒落たショッピング街を闊歩したり、ないとマーケットであやしげなブレスレットを買ってみたりしたいです。

現実逃避はここまでにして、なんにせよ素晴らしいメンバーの方達にご迷惑かけないよう頑張ります。
チケットの売れ行きが芳しくなく、アートカフェフレンズのほうから若干白い目を向けられているのがとても心苦しいところ^^;
もしいってやってもいいですよという方がいらっしゃいましたら、わたしへご連絡ください。宜しくお願い致します。

場所//恵比寿アートカフェフレンズ
時間//13:30開演
チケット//3000円

さ、明日の準備もせねば…!
2013/03/15(金) 23:15 UNARRANGEMENT PERMALINK
心は消え、魂は静まり風の強い日が続いたと思えば春一番の桜が何時の間にか咲いていて、こぶしの蕾もぷっくりとその膨らみを一層大きくしています。オオイヌノフグリはわたしたちの足元でこっそり青色の電球を灯し、夜々の大気は切れるようなものから柔らかでぼんやりとした、春独特のものに変化しました。

東京はもう春ですね。おはようございます。
その前にまずは明けましてのご挨拶が遅れましたこと、お詫び致します(>_<)申し訳御座いませんでした。
毎年毎年節目の頃になると、ブログ更新期間を短くして沢山記事をと思うのですが、筆不精なものでつい先延ばしになってしまいます^^;いけませんね。

さて、先日は兵士の物語をやってきました。変拍子の嵐な上、ヘミオラのようになっていたり各パートでリズムの感じ方といいますか、拍子感覚がずれるよう作曲されているので慣れるまではとても苦労しました。いまも完全に身についたとはいい難いですが、それでも次の6月の本番までにはもう少しマシになっている筈(笑 なにより曲自体が好きなので、また弾けるというのはとても嬉しいです。しかも、6月の本番は大河ドラマ八重の桜にでてる俳優さんが語りをしてくださいます!楽しみだなあーーっ\(^o^)/

興奮して少し先の予定の話をしてしまいましたので近況予定をお伝えします。
3月は23日にアートカフェフレンズという恵比寿のカフェレストランにて、13:30からクインテットのコンサートを行う予定です。ロッシーニの弦楽のソナタやオンスローのクインテットを前半に、ピアソラを後半に弾く予定ですが、メンバーそれぞれが多忙につき合わせの回数が取れなくていまからちょっとドキドキしています(>_<)しかもオンスローがとても難しい。ある意味ドヴォルザークのコンツェルトより難しいかもしれません^^;音列がヴァイオリン的でないので、もしかしたらオンスローはヴァイオリンのことあまり知らなかったのかな?
自主公演のためチケットノルマが久々に発生していてちょっと厳しいですが、自分が弾きたい曲を弾ける機会があるだけ幸せと思わねばいけませんね。会場であるアートカフェさんに集客面でご迷惑かけてしまいそうなのが心苦しいですが…^^;
なのでもし、来て下さる場合はわたしまでご連絡頂ければ幸いです。宜しくお願い致します(>_<)

そして27日は六本木にてカルディアのライブがあります。27日ともなるともう3月もおわりですね。すぐ4月になっちゃう!そしたら5月の中旬に待ち構えている学内のコンツェルト実習がいよいよ間近に迫って来ます。ああ、怖いなあ。ソリスティックなものって本当にドキドキしてしまいます。

今年はどんな年になるのかな。辛いことも多くあるだろうけど、わたしはきっと常に幸せな環境下で生きていける気がします。わたしの周りには素晴らしいひとたちしかいないから、いつもいつも守られてばかりです。本当に感謝の一言に尽きます(>_<)
去年より今年を、今年より来年を更に充実させて、飛躍への布石にできますように!

写真は23日のチラシ。
2013/03/07(木) 18:51 UNARRANGEMENT PERMALINK
<br />きんと冷えた空気と澄んだ青空の中に、陽光の暖かさが淡い彩りを加えています。
気がつけばもう年末ですね。随分とご無沙汰してしまいました、皆様お元気でしょうか。

12月はことどたばたしまして、気がついたら年末…まだ年賀状に手を付けていないという大惨事です。あああ!
毎年年賀状は自分でデザインして、宛先や一筆は自分で書くことにしております。ITやらデジタルやらが発達して、鉛筆を握り自分の文字を書くことが少なくなってしまったので、一年に一度くらいは自分の文字で気持ちをしたためたくなるんです。とはいってもわたしは字が下手でして(>_<)まあそこはご愛嬌ということにしていただけたらなと思っています^^

さて、クリスマスは皆様どのように過ごされましたか?わたしは毎年教会に行って礼拝をしたり、家族で食卓を囲んでプレゼントをあげあってケーキを食べたりするのですが、今年は家族がおのおの忙しく、聖なる夜を粛々と過ごすというわけには参りませんでした。それでも大事な家族と過ごせるというのは何事にも変え難い喜びですね。

わたしの今年のクリスマスといいますと、スカイツリーでのショーに出演しておりました。こどもたちと一緒に踊ったり行進したりしながら演奏を行ったのですが、なにぶんこのような「ショーとしての演奏」は初体験で、最初は不安が勝っておりました。でも当日になってみればそんな不安は忘れる程に楽しくて、またこどもたちの笑顔や楽しそうなさまが嬉しく、他の演奏家の方々のお優しいサポートに触れ、3日間あった公演はあっという間にすぎていきました。
今回ご一緒させていただいた演奏家の方々は数々のショーやライブを経験していらっしゃるベテランで、そのような素晴らしい方々に混じってわたしが弾かせていただけたのは本当に奇跡といいますか、有難いの一言に尽きます。お誘いくださったアレンジャーの方には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。有難う御座います。

祭りが終わったあとはいいようのない寂寥感がありますが、いまわたしはまさにそのような心持ちで、いまは年明けの打ち上げを楽しみにショーでの楽しい思い出を反芻しております。

昨晩はそのあと立川市のクリスマスの会にて演奏させていただいたのですが、その時になんと高校時代の恩師にお会い出来ました。あの頃から10年経った今も変わらない先生の可愛らしさとお元気そうなお姿を拝見出来、思いもがけないクリスマスプレゼントをいただいた気分でした^^

今年は東京も特に寒く、また乾燥も相まって様々な病気が流行っています。みなさまどうぞご自愛くださいませ。

年明けは1/4、浅草ZINCにてトリオカルディアでの演奏があります。また3/17,27もトリオでの演奏が…トリオの編曲作業もさることながら、1月中旬に富山であるソロの本番のためにバッハを詰めて練習しなければ…(>_<)3月以降にはCDの録音も控えているので、そちらも重ねて練習しなければいけません。色々な分野で色々な本番が出来るのは本当に有難いです!幸せ。

今年も沢山の方から沢山の優しさを頂きました。わたしのようなどうしようもない人間がこんなに素敵な方々に囲まれて過ごせるのは、本当に幸せで恵まれているなとひしひしと思います。頂くばかりでなにもお返し出来ない弱いわたしですが、自分の人生に真摯に向き合って生きていくことが、わたしのことを気にかけてくださる方々への誠意と思っております。

本当に本当に、有難う御座いました。どうか皆様に神様のお恵みがありますように。そして素敵な2013年が訪れますように!!

MERRY CHRISTMAS & A HAPPY NEW YEAR!!

saori
2012/12/25(火) 22:21 UNARRANGEMENT PERMALINK
実りの季節がやってきました。

気がつけばだいぶんまた間があいてしまいました。ごめんなさい。筆不精なもので…毎回謝っていますね。
あれだけ青々としていた稲の穂は、沢山の実を重そうにしなだれさせて田んぼ一面を金色に染め変えていますね。それを次々農家の方が借り入れて、枯れ草色といいましょうか、土と穂の根元がまだらに残ったような地面に描き直していっています。
一面金色の稲穂をみるとミレーの落穂拾いが思い浮かぶ方が多いかと思いますが、わたしの場合、夏子の酒という漫画をまず思いだします。造り酒屋のお話で、主人公の兄がたまの休みに東京から帰ってきた妹を見送る際に、たんぼの中に立って叫ぶシーンがあるのですがその時の「金色の稲穂が一面に、バァーっとだ」という台詞がなんだかとても印象的で、一面の稲穂をみる度にその台詞が湧いてくるのです。
あとわたしはまた、グスコーブドリの伝記を思い出します。小学校時分、宮沢賢治の作品がとても好きだった国語の先生がみせてくださった教材用の「グスコーブドリの伝記」のビデオの映像は、いまでも記憶にーとても断片的ですがー残っています。あの作品はなんだか宮沢賢治の生涯とどことなくかぶるようなところがあって、きっとブドリがした数々のことは賢治自身がしたかったことなのではないかな、とあの作品を思い返す度思わずにはおれないのです。

最後に、わたしの大好きな詩が思い出されます。新川和江さんのある詩をわたしはいつも自分の心の中に置いてあるのですが、その詩のように力強く、自由に高く、広く、しなやかに生きたいと願っているのになかなかわたしの貧弱な心はわたしの揚げ足をとって、ミヒャエルエンデの云う「憂いの沼」から出してはくれないのです。

お陰様で明日に迫ったトリオのライブは満席に近い状態となりました。お越し下さる方々に感謝の気持ちでいっぱいです。本当に有難う御座います。なるたけ楽しんでいただけるよう、出演者一同精一杯演奏致しますのでどうぞごゆっくりしてくださいませ。

また、12月には同じ編成でカフェなどでの演奏もありそうです。またそちらは追ってご報告出来ればと思います。


竹のように、稲穂のように、しなやかに気高く、太陽と番った海のように、生きることに真摯に寄り添って行きたいと、早朝の穏やかな日本海を見ながらふと思いました。
2012/09/18(火) 17:25 UNARRANGEMENT PERMALINK
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